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深情け
「深情け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
深情けの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すから」 「家へは帰られないわけもあるが、ああ逆上《のぼせ》ても恐れ入る、悪女の
深情けとはよく言ったものじゃ」 「わたしは、あれこそ何かの因縁《いんねん》だと思....
「推理小説について」より 著者:坂口安吾
々高太郎氏の探偵小説芸術論、これも探偵小説を愛するあまりのことで氏の愛情まことに
深情け、あげくに惚れたアノ子を世の常ならざる夢幻の世界へ生かそうという、至情もっ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ップショオに限って、コンリンザイ約束をたがえることがない。こう義理堅いのは悪女の
深情けというもので、ふられる女の性質なりと知るべし。 かの社長さんが満面に笑み....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
の真菰大尽の次男坊も引懸ったが、どれも三月とは持たなかった。あれが世にいう悪女の
深情けか。まさか切支丹破天連でも有るまいが、あの眼で一寸睨まれたら、もう体が痺れ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
しようとも、お他人様のご心配はいらないでしょう」 こういうのが、いわゆる悪女の
深情けと称するのであろうと、かなり面皮の厚い孫兵衛も、ふたりの手前、処女みたいに....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 「しようがねえな、ほれ」 と大蔵は、なにがしかの銭をまたやって、やっとこの
深情けな女を追いやり、やがて昨日のごとく、時親を牛の背に乗せて、淀の堤を、京の方....
「魔性の女」より 著者:大倉燁子
まで出来ない我慢をしつづけてきたんだ。が、もう辛棒が出来なくなった、君のうるさい
深情けは僕を気狂いにさせる。痒いところに手の届くような献身的なつとめぶりは全く有....