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「深水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

深水の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春は馬車に乗って」より 著者:横光利一
きた》りて我たましいにまで及べり。われ立止《たちと》なき深き泥の中に沈めり。われ深水《ふかみず》におちいる。おお水わが上を溢《あふ》れ過ぐ。われ歎きによりて疲れ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の持ち馬全く免役で紳士生活をさせられているものあり、数年前この女橋を踏みはずして深水へ落ち込んだのを、近い野で草食いいた馬が後《おく》れず走り行きて銜え揚げて人....
風流仏」より 著者:幸田露伴
病気|揚句を恋に責られ、悲に絞られて、此身細々と心|引立ず、浮藻足をからむ泥沼の深水にはまり、又は露多き苔道をあゆむに山蛭ひいやりと襟に落るなど怪しき夢|計見て....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
と覚束なさに念を押すと、浅くて棹が届くのだから仔細ない。ただ、一ケ所底の知れない深水の穴がある。竜の口と称えて、ここから下の滝の伏樋に通ずるよし言伝える、……危....
帝展の美人画」より 著者:上村松園
げたばかりで出るものではないということが、わからないのでしょうか。 今年は伊東深水さんの「秋晴」がえろう評判でしたが、あけすけにいえば、私は一向感心しませなん....
白い道」より 著者:徳永直
らい声がいった。 「どうだったい、きょうは?」 路地にひらいた三尺縁で、長野と深水が焼酎をのんでいた。長野は、赤い組長マークのついた菜葉服の上被を、そばの朝顔....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
「えゝ、大きな声で喋るな、此の血だらけの死骸は他に仕方がねえから、河中へ漕出して深水へ沈めにかけるより仕様は有るめえが、何か重い物を身体に巻附けたいと思うが、あ....
森の石松」より 著者:山中貞雄
郎 石松女房 お半 花井蘭子 父親 源兵衛 横山運平 妹 お静深水藤子 小松村の七五郎 清川荘司 お勘婆さん 小松みどり 清....
押入れ随筆」より 著者:吉川英治
名のほとんどは、年老った者ばかりであった。鳩山薫子さんはじめ、佐佐木茂索氏、伊東深水氏、大仏次郎氏、伊藤道郎氏、奥野信太郎氏など、たれもかれも、みな、眼に見るだ....