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深謝
「深謝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
深謝の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
かきしたためてあったからです。 ――いつぞやは深川八幡境内にてご難役お頼み申し
深謝このところにそうろう。おかげにて、あれなる浪人者は望みどおりの結果とあいなり....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れた文献と並びに個人的の示教によったものである。それらの示教に対してはここで特に
深謝の意を表しておきたいと思う、また教養ある読者界がこの書中に取り扱われた諸種の....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
の項参照)、その後|佐藤春夫氏のすすめにより口語体に改めた。同氏の御親切に対して
深謝するものである。なお挿絵は小林孔氏に負うところ大である。 昭和二十二年....
「惜別」より 著者:太宰治
、矢庭に泣き出して、その手紙の筆者は自分である、と自白し、このたびの愚かな誤解を
深謝し、すすんで幹事の辞職を申し出て、後任には津田氏を推したが、津田氏もそうなる....
「夜の靴」より 著者:横光利一
甚だ話が突然なので私は答えに窮した。しかし、それだけでもう充分結構なことだ、
深謝して辞退したきこと、久左衛門にいう。しかし、この村には眺望絶佳の場所が一つあ....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
あげて人を嫉んではならぬぞ」 鹿蔵をきびしく戒め、自身房吉を訪ねて門弟の不埒を
深謝したことがあった。剣ではこの土地で別格の名門たる念流の当主ですらこのように謙....
「魔像」より 著者:林不忘
」 壁辰は、がらり、調子が変った。 「不承知――と言うんだな」 「種々御忠言は
深謝《しんしゃ》仕《つかまつ》るが、拙者には、いま申したような用がござる。妻や弟....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
悉することが出来、大いに満足してこのうえもなく悦び、もってひとえに遠藤君の厚意を
深謝している次第である。 マアザミとは真《マ》アザミの意であろう。この種は往々....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
○ 明治三十九年九月十一日(封書) 拝啓 来る二十六日の能に御招き被下難有奉
深謝候。西洋人も定めてよろこぶ事と存候。もっとも通弁を仕るのは少々閉口に候。あの....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
余や、この籠を居となす、すでに一年。その間、先生により、つつがなきを得たり、多謝
深謝。さりながら、事と物とはままならぬことのみ多き浮き世の悲しさ、今や余が一身は....
「西航日録」より 著者:井上円了
内の見物はもちろん、諸事になんらの不都合を感ぜざりしは、全く八杉氏の厚意にして、
深謝せざるを得ず。 十四日、朝六時ベルリン着。市川氏の周旋にかかる旅宿に入る。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
う。その間、エッシェー氏の周到なる注意と懇特なる歓待をかたじけのうせるは、大いに
深謝するところなり。 十日、炎晴。午前十時、ミュンヘン着。金子恭輔、井出健六、....