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深靴
「深靴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
深靴の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
け、股引《ももひ》きに汚《よご》れたる白小倉の背広を着て、ゴムの解《ほつ》れたる
深靴《ふかぐつ》を穿《は》き、鍔広《つばびろ》なる麦稈《むぎわら》帽子を阿弥陀《....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
のような声を出す。朽草《くちくさ》の土となるまで積み古《ふ》るしたる上を、踏めば
深靴を隠すほどに踏み答えもなきに、甲野さんはようやくの思で、蝙蝠傘《かわほりがさ....
「農村」より 著者:宮本百合子
生にとって最も苦痛な冬は草の色にも木の梢にもこの頃は明かに迫って来た。厚い外套と
深靴、衿巻、耳掩を、細君が縁側にならべぱなしで家を人っ子一人居ずにして、いやと云....
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
、草原を歩いたりすることは、何よりも好きなので、今日の遠足にも、ちゃんと牛の皮の
深靴を履《は》いて来ていた。彼はリンネルの寛衣《ブラウス》を着て、羅紗《ラシャ》....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
た小さい足が馬車から舗道へ踏み出されたかと思うと、次の瞬間には騎兵士官の重そうな
深靴や、社交界の人びとの絹の靴下や靴があらわれた。毛皮や羅紗の外套が玄関番の大男....