混ぜ[語句情報] » 混ぜ

「混ぜ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

混ぜの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
《ころ》二十四五|歳《さい》、稀塩散《きえんさん》に単舎利別《たんしゃりべつ》を混ぜたのを瓶《びん》に盗んで、内《うち》が吝嗇《けち》じゃから見附かると叱《しか....
温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
は自分も話し客にも談ぜさせることに実に妙を得た人だった。元来私は談話中に駄洒落を混ぜるのが大嫌いである。私は夏目さんに何十回談話を交換したか知らんが、ただの一度....
振動魔」より 著者:海野十三
のうちに、予め、子宮の寸法から振動数をきめて、そのような都合のよい音を出す器械を混ぜて購入したのだった。その機械の据付も終った。器械は、彼が操るのに便利なように....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
? 王水という強酸があることを、人々は知っているであろう。それは硝酸と塩酸とを混ぜた混合酸であるが、この酸に黄金を漬けると始めて黄金は形が崩れ、やがて、全く形....
雛妓」より 著者:岡本かの子
分の口へ指を当てて「しっ」といって姐さんにまず沈黙を求めた。それから芝居の仕草も混ぜて「これ、こえが高い、ふなが安い」と月並な台詞の洒落を言った。 姐さんたち....
火星兵団」より 著者:海野十三
玉葱のはいっていることもある。 なおその上に、彼はいろいろな香の物をきざんで、混ぜあわすのである。黄色く押しのかかった古漬の沢庵や、浅漬のかぶや、つかりすぎて....
軍用鼠」より 著者:海野十三
っているのか。どうも怪しからん奴じゃ」 「いやァ旦那、そう云うけれども、鼠の肉を混ぜたソーセージと来た日にゃ、とても味がいいのですぜ。ヤポン国では、鼠のテンプラ....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
に利用したもので、大抵は屋根がなく、一人や二人で乗るのでなくて、中に芸者の二人も混ぜて、近くは牛島、遠くは水神の森に遊興したものである。 ◇ 向....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
好い」 「でも、百の印籠から取出した薬の数々を練り合せ、それに先生御秘蔵の薬草を混ぜたのが、霧隠れ雲隠れの秘薬とやら」 「それには又それで秘事口伝が有る。や、今....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
の内のお船じゃア無いか。矢口もここも、一ツ川だが、年代が少し合わないね」と宗匠は混ぜ返した。 「お客様、お酒のお相手にはなりませんが、これから川崎まで船をお仕立....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
「こいつあ恐れ入りました」 まさか小机源八郎、それ程呑めもしないのだが、座興を混ぜて吹飛ばしたのだ。 話が面白くなって酒も大分はずんで来た。 「や、拙者は当....
愚かな男の話」より 著者:岡本かの子
った。そこで男は知人に其の塗り方を訊いてみた。知人が言うには、此の壁は土に籾殻を混ぜて塗ったので斯う丈夫に出来たのであると答えた。 愚な男は考えた。土に籾殻を....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
連結するありて、甲の思想には甲の運動を現じ、乙の思想には乙の運動を現じて、甲乙相混ぜざるはいかなる理によるというに、これまた、さきに挙ぐるところの習慣連想の規則....
わが母を語る」より 著者:上村松園
「まあ、飲んでみよう」と言って飲んでみる。よく味わって「いや、これには静岡ものが混ぜてある」と見やぶってしまいます。それで始めは「若後家だ、だましてやろう」とい....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
赤人種となすも、そのいわゆる白人種中に、黒奴およびインデアン土人の血のいくぶんの混ぜざるもの、ほとんどまれなりという。リオ港は湾の曲折多く、群巒連峰のこれを囲繞....