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混用
「混用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
混用の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
「の」などの仮名にあたる二音の別が次第に失われたと見えて、これに宛てた万葉仮名の
混用が多くなっていることは既に説いた通りである。この傾向を逆に見れば、もっと古い....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
移」とか「為」とか「委」とか「韋」とか「謂」とかなどの万葉仮名が二つの類に分れて
混用しないことを見出しても、その各類を代表させるにちょうど都合のよい「イ」と「ヰ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
し熱地には※が海辺に出る事も鮫が川に上る事もありて動物学の心得もなき民種はこれを
混用するも無理ならず、したがってオラン・ラウト人ごとく二者を兄弟としたり、ペルシ....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
詩形の中に於て、五七を始め、六四、八六、三四等の、種々の変った音律を採用し、色々
混用したらどうだろうということだ。この工夫は面白い。だがそれだったら、むしろ始め....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
する同氏の絵に、どこか似通ったものが感じられた。同氏は油絵に日本絵具の金粉などを
混用されたこともあり、日本画専門になってからも筆は総て油絵用のものを用いて居られ....
「言語は生きている」より 著者:中井正一
融合して用いられている。後に西鶴が「機の利いたる」と用い、頼山陽がこの両者を実に
混用するのも、遠く淵源はここにあるかと云われる。 これが、室町になって、軍事的....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
辱したやつには、力をかしてやる理由がありません」 「モコウ、きみは私事と公事とを
混用している、たとえかれらがぼくを侮辱したところが、それは小さな私事なのだ。私事....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
長く黄白色をなし、前肢の爪は殊に長大だ。 前段に申したように地方によっては狸と
混用して、狢というが体の毛の荒いのと、前肢の爪が長いのによって、はっきりと区別す....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
はあるが、しかしその西域風の気分において一歩を進めたものである。この二つの様式の
混用はわれわれには非常に奇妙に感ぜられる。なぜならそこに現わされた二種の心情は実....
「料理メモ」より 著者:北大路魯山人
は天然産のすっぽんをほとんど一手に買い占め約七割、これでも不足を生じ、今は養殖を
混用するにいたった。 *大きいのはいけない。精々二百匁内外。もしくはそれ以下。 ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
くのに易く、それに緞通としては値も格安であります。材料は絹、人絹、麻、木綿などを
混用します。特に緯縞や霞縞に美しいのを見かけます。これも色染を注意したら一段とよ....