混色[語句情報] » 混色

「混色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

混色の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
快に無理なく調和されて生気に充ちた長音階の音楽を奏している。ある時は複雑な沈鬱な混色ばかりが次から次へと排列されて一種の半音階的の旋律を表わしているのである。 ....
尾瀬沼の四季」より 著者:平野長蔵
山一方里位、燧岳の紅葉は匍松《はいまつ》地帯より始まり、赤色ナナカマド針葉樹内に混色し、熊笹の沼山峠の近傍より大江川尾瀬沼の附近、三平峠の下の白樺帯の如き密林の....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
し四階を限りとし、高廈大館少なし。住民にいたりては、白色、黄色、銅色、鉄色、黒白混色等ありて、七色に分かつことを得という。これまた一奇観あり。 十六日、晴れ。....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
る船にも、陸をゆく男女の風俗にも、流行歌にも、職をさがしている牢人の顔つきにも、混色しているのだった。 「どうなるんだ?」 と、人々はすぐそういう話題に興味を....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
代にも、何年かを要しますから、しばらくは、紅白の源平二勢力が、地上を染めあう混乱混色期がつづきます。必然、頼朝が起つとか、義経の再登場とか、木曾義仲の挙兵とか、....