淹留[語句情報] »
淹留
「淹留〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
淹留の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
流の深潭あり、鳥語水声を聴くのみ、加うるに秋涼の好季、其快適いうべからず、此処に
淹留五日、脳を清泉に洗い、想を巌上に練りつつ、起きて書き臥して書き、昨春以来癪に....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
た。それから二年立って優善が生れた。 尋いで抽斎は再び弘前へ往って、足掛三年|
淹留した。留守に父の亡くなった旅である。それから江戸に帰って、中一年置いて好が生....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
明三年の十二月下旬から出京し、己の第《やしき》と親長の第《やしき》とに、十余日|
淹留《えんりゅう》、正月年頭の儀を了えて鞍馬に帰ったとある。しかるに母尼公は落髪....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
に書かれている。 「太平鉄路積雪の為に、既に十有余日山中なる塩湖と云へる市府に
淹留《えんりゅう》、空しく曠日《こうじつ》未《いま》だ華盛頓《ワシントン》府に達....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
を南下して北海道の稚内で一同と別れた。そうしてまた旭川でアイヌの熊祭を観、札幌に
淹留し、函館より海を越えて当別のトラピスト修道院を訪ねた。ただこのフレップ・トリ....