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添わせる
「添わせる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
添わせるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
で、お蔦は、たとい貴郎が、その癖、内々お妙さんに岡惚をしているのでも可い。河野に
添わせるくらいなら、貴郎の令夫人にして私が追出される方がいっそ増だ、とまで極端に....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
等二人がどんな気持に落ちて行ったかを察することが出来るだろう。実は彼女と魂をより
添わせるようになってから今日が二日目である。彼女は既に人妻である。僕等の恋は不倫....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
たのも社会の不自然な意志の責めに帰すべきものと私は思います。恋している男と女とを
添わせるのは天の法則です。その法則に反逆したのは社会の罪と思います。あのかたばか....
「家」より 著者:島崎藤村
思想を持って帰って来た。もし出来ることなら、自分が改めて媒妁の労を執って、二人を
添わせるように尽力しよう、こんなことまで考えて来た。 家出――漂泊――死――過....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
うち、織娘の中で心掛けの善いおくのと云うが有りまして、親父の鑑識でこれを茂之助に
添わせると、宜いことには忽ち子供が出産ました。総領を布卷吉と申して今年七歳になり....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
うに思ってるじゃないか。あたしは、死んでこの胸に、武蔵様を抱いてゆく。……そして
添わせるものか、あんな女に」 「どうしたのさ。何が、どうしたのさ」 「さあ、その....