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「添加〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

添加の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
は殆ど右と同様のものなるべけれども、更に、ここに変態性慾的内容を有する夢中遊行を添加したる形跡の明らかなるものあるは特に珍重頑味すべきところなり。即ち呉一郎は、....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
全く趣を異にしたものである。また単に、普通にいわゆる背景として他所から借りて来て添加したものでもない。人は自然に同化し、自然は人間に消化され、人と自然が完全な全....
三面一体の生活へ」より 著者:与謝野晶子
諸国から独逸の国民皆兵主義と混同されるような危険な施設を、特に好んで今後の教育に添加する必要はありません。 臨時教育会議というものが内閣に直属して現に開催され....
「沈黙」の話」より 著者:豊島与志雄
船に戻って、新たな提供を待つ。こんどはまた土人等が出てきて、欲する品に黄金の量を添加する。かくて相方満足するまでは、決して不義な行為はされない。 事の真偽は保....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を抑圧せよ。労働の貸金を数理的にかつ友愛的に正せよ。子供の成長に無料の義務教育を添加し、学問をもって壮年の基礎とせよ。手を休めずに知力を啓発せよ。強勢な民衆たる....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
そしてまた、他の章において既に指摘しておいた種々の区別のほかに、次の区別をも添加しておくが至当であろう、すなわち、革命と呼ばるる是認された反乱と、暴動と呼ば....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
いる。なお、そのうえに「能と古美術と文楽と潜航艇のほかには」というような上の句を添加して用いた場合には事は一層迫真性を帯びてくるし、かたわら、使用者の価値判断の....
外米と農民」より 著者:黒島伝治
ったのはこの二月頃だったが、産業組合購買部から配給される米には一斗に二升の平麦が添加されることになった。七分三分、あるいは六分四分に米麦を混合して常食としている....
数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
もなるべく委細に取りまとめたいと思い、既成の部分も原稿三千枚ほどとなり、なお補正添加に努めて居る。東京市史稿のための調査を待って一通り完成したということにしたい....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
の獅子が沢以外、他にも二ヶ所で発見されたという。これ以て右の推測に一層の確実性を添加したものと謂わねばならぬ。 さらにこれも前号論文の末に附記したところである....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
尽し、人をして暗涙を催さしむる力があった。わたくしが※東綺譚の一篇に小説的色彩を添加しようとしても、それは徒《いたずら》にロッチの筆を学んで至らざるの笑を招くに....
」より 著者:中谷宇吉郎
まくと、水滴が氷晶にかわることを発見した。また沃化銀の非常に細《こまか》い粒子を添加してやっても、やはり氷晶が得られることが分った。 理論は略するが、これで氷....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ぬ。即ち単に「突く衝石」という以外に、更に第二の系統に属する「続ぐ」という趣旨が添加していたからだと信ずる。多くの読者はあるいは自分の郷里ばかりの一|些事なりと....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
し仏語訳して原本の中に収めてあるものの翻訳である。付録と文献・追加とだけは訳者が添加した。 ○原書改訂版に増補されている原注のうち一カ所を(本書の第三十頁第四行....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
私の病状の記録作成を私の名において教授に依頼せよ、そしてその病状記録にこの手紙を添加せよ、そうすれば、私の歿後、世の人々と私とのあいだに少なくともできるかぎりの....