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清し
「清し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
清しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「良夜」より 著者:饗庭篁村
れば、両岸の家々の火、水に映じて涼しさを加え、いずこともなく聞く絃声流るるに似て
清し。月あれども地上の光天をかすめて無きが如く、来往の船は自ら点す燈におのが形を....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
聞えた、燃るような朱の唇、ものいいたさを先んじられて紅梅の花|揺ぐよう。黒目勝の
清しやかに、美しくすなおな眉の、濃きにや過ぐると煙ったのは、五日月に青柳の影やや....
「活人形」より 著者:泉鏡花
、「フム此家だな。と門前に佇みたるは、倉瀬泰助という当時屈指の探偵なり。色白く眼
清しく、左の頬に三日月|形の古創あり。こは去年の春有名なる大捕物をせし折、鋭き小....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
りと、薄赤い、其屋の板障子をすらりと開けた。 「ご免なさいよ。」 頬被りの中の
清しい目が、釜から吹出す湯気の裏へすっきりと、出たのを一目、驚いた顔をしたのは、....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
あ、ちょっと。) と若奥様が、手で圧えて、 (どうぞ……そればかりは。) と
清しく言います。この手二つが触ったものを、錠前の奴、がんとして、雪になっても消え....
「女客」より 著者:泉鏡花
纏うた、縮緬の扱帯に蒼味のかかったは、月の影のさしたよう。 燈火に対して、瞳|
清しゅう、鼻筋がすっと通り、口許の緊った、痩せぎすな、眉のきりりとした風采に、し....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
を叩いていたが、 「御免なさい。」 とようよう云う、控え目だったけれども、朗に
清しい、框の障子越にずッと透る。 中からよく似た、やや落着いた静な声で、 「は....
「海異記」より 著者:泉鏡花
が、さも横柄に見えたのである。 また泣き出したを揺りながら、女房は手持無沙汰に
清しい目を※ったが、 「何ですね、何が欲いんですね。」 となお物貰いという念は....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
。 美女 潮風、磯の香、海松、海藻の、咽喉を刺す硫黄の臭気と思いのほか、ほんに、
清しい、佳い薫、(柔に袖を動かす)……ですが、時々、悚然する、腥い香のしますのは....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
かしこれは、前に黄な声を発して雀海中に入ってを云々したごとき厭味なものではない。
清しい活溌なものであった。 婦人は屹と其方を見る、トまた悪怯れず呼懸けて、 「....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
の事で形は知らん。頭髪の房々とあるのが、美しい水晶のような目を、こう、俯目ながら
清しゅう※って、列を一人一人|見遁すまいとするようだっけ。 物見の松はここから....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
になる――可い加減になさい、馬鹿になすって、」 と極めつける。但し笑いながら。
清しい目で屹と見て、 「むずかしいのね? どう言えばこうおっしゃって、貴下、弱い....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
、驚きに、浅葱が細く、揺るるがごとく、父の家主の袖を覗いて、※った瞳は玲瓏として
清しい。 家主は、かたいやつを、誇らしげにスポンと被って、腕組をずばりとしなが....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
うですから、気をはっきりと、欄干を伝うところを、 (目々、覚めてどすか。) と
清しい目で、ちょっと見迎えて、莞爾したではありませんか。私は冷りとしました。第一....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
。一気には舌が縮みますね。」 とぐっと飲み、 「甘露が五臓へ沁みます。」 と
清しく云った。 小県の顔を、すっと通った鼻筋の、横顔で斜に視ながら、 「まあ、....