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「清僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

清僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
て仏弟子ながら、毎《いつ》も戒律を破る六人の僧あり。質帝隷居士、百味の食を作り、清僧を請じ、余り物もてこの六比丘を請ぜしに、油と塩で熬《に》た魚をくれぬが不足だ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、後白河上皇が仰せられた通り、隠すは上人、せぬは仏で(『沙石集』四の二)、日本に清僧は一疋もなく従って鑑識もその用を要せぬからだ。誰も頼まぬ禁戒など守ってそんな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う》は畢竟《ひっきょう》魔行に勝てない、あの禅師が、あの歳でさえあれだから、世に清僧というものほど当てにならぬはない――世間の信仰をすっかり落した責めは大きい、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
きいて、商売気のある坊主を見つけたいものだ。 それは、さして難事ではあるまい。清僧を求めるにこそ骨も折れようが、左様な坊主は今時ザラにある――と神尾は、ひとり....
茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
屋の主人はびっくりしました。何の用事か知らないが、法眼、円通といえば当時噂に高い清僧たち、失礼があってはいけないと言うので、女中たちに云い含め、いとも丁寧に座敷....