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清水
「清水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
清水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
はたはたと致しますと、
「しかしこうして今日《こんにち》御眼にかかれたのは、全く
清水寺《きよみずでら》の観世音菩薩の御利益《ごりやく》ででもございましょう。平太....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
った浅草紙や、手ぬぐいの截らないのが、雑然として取乱された中で、平塚君や国富君や
清水君が、黒板へ、罹災民の数やら塩せんべいの数やらを書いてせっせと引いたり割った....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
下されば、あとはもうどうなりましても、さらさら心残りはございません。その上はただ
清水寺《きよみずでら》の観世音菩薩《かんぜおんぼさつ》の御冥護《ごみょうご》にお....
「路上」より 著者:芥川竜之介
その切符を受取りながら、素《そ》っ気《け》ない声で礼を云った。
「どうぞ。当夜は
清水昌一《しみずしょういち》さんの独唱《ソロ》もある筈になっていますから、是非大....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
――――――
かれこれ七八年も前にもなろうか。丁度三月の下旬で、もうそろそろ
清水《きよみず》の一重桜《ひとえざくら》が咲きそうな――と云っても、まだ霙《みぞ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
中佐は番附の上へ、不審そうに眼を落した。すると番附には「ピストル強盗《ごうとう》
清水定吉《しみずさだきち》、大川端《おおかわばた》捕物《とりもの》の場《ば》」と....
「運」より 著者:芥川竜之介
目のあらい簾《すだれ》が、入口にぶらさげてあるので、往来の容子《ようす》は仕事場にいても、よく見えた。
清水《きよみず》へ通う往来は、さっきから、人通りが絶えない。金鼓《こんく》をかけ....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
いますから、どうか極刑《ごっけい》に遇わせて下さい。(昂然《こうぜん》たる態度)
清水寺に来れる女の懺悔《ざんげ》
――その紺《こん》の水干《すいかん》を着た....
「或る女」より 著者:有島武郎
不幸な男だった。その思い入った心持ちは何事もわだかまりのなくなった葉子の胸の中を
清水《しみず》のように流れて通った。多年の迫害に復讐《ふくしゅう》する時機が来た....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
中洲から安田の屋敷前へ移っていた。僕はそこへ二、三人の同級の友達と通って行った。
清水昌彦もその一人だった。 「僕は誰にもわかるまいと思って水の中でウンコをしたら....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
うべきで、私如きものが回答するのは僭越極まる次第であるが、私の尊敬する白柳秀湖、
清水芳太郎両氏の意見を拝借して、若干の意見を述べる。 文明の性格は気候風土の影....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
と不離の関係を有するものである。例えば奥州の三春駒は田村麻呂将軍が奥州征伐の時、
清水寺の僧|円珍が小さい駒を刻みて与えたるに、多数の騎馬武者に化現して味方の軍勢....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
ったのを覚えています位、僕が面好きであったと共に、玩具屋にも種々あったものです。
清水晴風さんの『うなゐのとも』という玩具の事を書いた書の中にも、ベタン人形として....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、断崖にかけてある樋を渡って母にしかられた思い出だ。三宅島は火山島で水に不便だ。
清水を部落までひく樋がよく谷間にかかっている。私の渡った樋は高さ数十丈、長さ十丈....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
又樋口さんという門構えの医者を覚えている。最後にこの樋口さんの近所にピストル強盗
清水定吉の住んでいたことを覚えている。明治時代もあらゆる時代のように何人かの犯罪....