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「清澄山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

清澄山の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
最初から両手を後ろに廻しっきりにしているからです。 「どこから逃げて来たの」 「清澄山から逃げて来ました」 「清澄山から?」 「ええ、清澄で坊さんに叱られて、縛....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
竜之助は少しく勘考しました。 「わかりません」 「わからないな」 「わたしは、清澄山の弁信でございますが……」 「弁信?」 「おわかりになりませんか」 「そう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いました」 「いやどうも、よく喋る坊さんで、まず自分の身の上の安房《あわ》の国、清澄山からはじめて、一代記を立てつづけに喋り出されたものですから、さすがの金助も....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
してそういうわけではございませぬ、わたくしは怪しい者ではございませぬ、安房の国、清澄山から出て参りました弁信と申す盲目《めくら》でございます、この通り眼が見えな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にはじまったことではありません。 「星は雨の降る穴だ」 と教えられた時分に、ふと清澄山の頂《いただき》で、海の上高く、無数の星をつくづくとながめて、 「穴ではな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「御免下さりませ」 「どなたですか」 「はい、わたくしは、東国|安房《あわ》の清澄山から出て参りました、弁信と申す小坊主でございます」 博士と、秀才と、二人....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
ていた。彼は外房州の「日本で最も早く、最も旺んなる太平洋の日の出」を見つつ育ち、清澄山の山頂で、同じ日の出に向かって、彼の立宗開宣の題目「南無妙法蓮華経」を初め....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
ともある。かくしてニーチェはワグネルと別れ、日蓮は道善房と別れねばならなかった。清澄山の道善房はむしろ平凡な人であったが、日蓮が法華経に起ったとき、怒って破門し....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
つも御寺の境内とかまたはその付近とかに限られている。例えば紀州の那智山とか房州の清澄山とかにそれがあるというのもまたこの類にすぎない。野州のある寺の付近の斜面崖....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ょう。 ただ安房や上総の国で特筆されてよいと思いますのは、日蓮宗のお寺で名高い清澄山やまた風光のよい鹿野山に建具を職とする者が集っていて、細々ではありながら今....