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清白
「清白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
清白の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
「今本、清明の字を追て、すみあかくと訓しは、万葉をよむ事を得ざるものぞ、紀にも、
清白心をあきらけきこゝろと訓し也」と云った。古義では、「アキラケクといふは古言に....
「孔乙己」より 著者:井上紅梅
の一人が言うと、孔乙己は眼玉を剥き出し 「汝はなんすれぞ斯くの如く空に憑って人の
清白を汚す」 「何、
清白だと? 乃公はお前が何家の書物を盗んで吊し打ちになったの....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
なるべし。 恒藤は又謹厳の士なり。酒色を好まず、出たらめを云わず、身を処するに
清白なる事、僕などとは雲泥の差なり。同室同級の藤岡蔵六も、やはり謹厳の士なりしが....
「三国志」より 著者:吉川英治
曹操は遂に、激して云った。 「これ、腐れ学者。――汝は口をあけば常に自分のみを
清白のようにいい、人を見ればかならず、汚濁のように誹るが、どこにそんな濁った者が....
「三国志」より 著者:吉川英治
する青年が、つかつかと進んで、張松の前へ立った。 年の頃まだ二十四、五歳。神貌
清白、眉ほそく、眼すずやかである。これなん弘農の人で、一門から六相三公を出してい....