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「清節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

清節の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
るを得ないであろう。そして時代の腐敗に愛想をつかして常に傍観者の態度を取っていた清節|孤痩の憂世家たちも、今は白眼にして冷嘲を事とするようなことなく、正面から真....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の徳もなく、また天下を敵とするの勇もない。さりとて巌穴《がんけつ》の間《かん》に清節を保つの高風もない。 上は公卿《くげ》の御機嫌を伺い、外は外国の鼻息を恐れ....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
りも甚だしく、悪政暴吏に対しては挺身|搏闘して滅ぼさざれば止まなかった沼南は孤高清節を全うした一代の潔士でもありまた闘士でもあった。が、沼南の清節は※袍弊袴で怒....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
政会という加藤高明の主宰している大きな政党があり、その政党に箕村数人という有名な清節の長老があって、たびたび大臣も勤めた人でしたが、どういう魔が射したものか、こ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
で混乱している。もし人心の帰趨するところに流されるのを潔しとしないで、独り孤高の清節を徹そうとすれば、誇りかな心は逆にまた驕慢の罪を犯すこととなろう。 こうし....
三国志」より 著者:吉川英治
る者もあった。しかし関羽は、 「人間五十に達すれば、吉夢もなし、凶夢もなし。ただ清節と死所にたいして、いささか煩悩を余すのみ」と、いって笑った。 曹仁の大兵は....