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清談
「清談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
清談の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
ちゅうふんどし》一つになって、棕梠箒《しゅろぼうき》を小脇に抱《か》い込んで、日
清談判|破裂《はれつ》して……と座敷中練りあるき出した。まるで気違《きちが》いだ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
在いかんを疑った実在論者(二一)や、禅門のごとく清浄、絶対について談論した六朝の
清談家も無視することはできぬ。なかんずく、道教がシナ国民性の形成に寄与したところ....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
と分殖してそこに十個の皿がずらりと並列する。それに月光がさして忽然《こつぜん》と
清談の会席が眼前に現われる。こういったような心像変換の現象は少なくもわれわれの夢....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
、五十四帖書写の功成ったというので、その晩宗祇と肖柏とが、実隆の邸に来り、歌道の
清談に耽りつつ、暮れ行く春を惜んだとのことである。この写本が出来てからして、『源....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ランド)地方でみかけるかわりものだと参事官はおもいました。 「ここはいかにも学者
清談の郷ではありませんな。」と、その男はつづけていいだしました。「しかしどうかま....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
。しかるに今や採用するなく、かえって儂らの真意に悖《もと》り、剰《あまつさ》え日
清談判の如く、国辱《こくじょく》を受くる等の事ある上は、もはや当路者を顧《かえり....
「鉄鉢と魚籃と」より 著者:種田山頭火
ひょっこり来庵、明日から出張する途次を立ち寄ってくれたという。渋茶をすすりながら
清談しばらく、それからいっしょにF屋まで出かける。ほどよく飲んで酔うて戻って来た....
「西航日録」より 著者:井上円了
るがごとき観あり。 五月三日、ライプチヒに至り、塚原、熊谷、藤岡三氏に面会し、
清談数時にしてベルリンに帰る。当日、同所にて有名なる市場を見物す。 五月五日、....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
そういう世の中はまだ当分来そうもない故に、今とてもやや形をかえて、この種局外者の
清談文学はなお要求せられている。それがもう元禄の俳諧のように、温雅にして同情に充....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
ながら、ブルジェの作品を論じたり、電蓄で雑音のないモーツァルトを聞いたりしばらく
清談に時を過ごした。 快い酔い心地で二人はうちへ帰った。帰ってみるとわが家のみ....