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清遊
「清遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
清遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
。同じ釣りは釣りであっても、さすがは将軍家御一門のやんごとない御前が戯れ遊ばす御
清遊だけあって、只の釣り姿ではないのです。まんなかに源七郎君、右と左には年若いお....
「帆」より 著者:宮本百合子
その云い方がおかしいと云う風に藍子がくすりと笑った。 松林をぬけて、彼等は
清遊館の方へ歩き出した。....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
有っていた。当時私は経済学の研究に夢中になっていた時代なので、月に一回のこうした
清遊は、実に沙漠の中のオアシスであり、忙中の閑日月であって、この上もなく楽しいも....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
さを感じる。 よき日和であり日曜であれば、人間の機嫌はよろしい。まず家族づれの
清遊を試みようとして出かけたりするが、その途中で泥酔者が電車に乗り合わせたりする....
「ゴルフ随行記」より 著者:寺田寅彦
用された球が今では腹をへらすために使われている勘定になる。 赤羽のリンク半日の
清遊の帰り途に、円タクに揺られているうちにこんな空想が白日の夢のように頭の中をか....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
うな人物が、左の腕を九|輪《りん》に絡みつけ、右手には大きな筒眼鏡を持って、閑興
清遊《かんきょうせいゆう》の趣《おもむき》でのんびりとあちらこちらの景色を眺めて....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
畔に訪うた時も、小説談よりもかえって俳句の唱和の方が多かったようである。 京都
清遊の後、居士はたちまち筆硯に鞅掌する忙裡の人となった。けれども閑を得れば旅行を....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
ね。いくらでもかけばいくらでも書けるがまずよしましょう。 どうです一日どこかで
清遊を仕ろうじゃありませんか。頓首。 七月二日夏金生 虚子大人 ....
「西航日録」より 著者:井上円了
君および市川代治氏とともにベルリン市外に至り、緑葉森々の間に小艇を浮かべ、半日の
清遊を試む。途上即吟一首あり。 雨過春風入野塘、烟濃水暖百花香、寒喧来往何其急、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
までくずさず、固執しているらしい風さえある。 で。めずらしく、積良の一|夕は、
清遊であった。 自然、話はかたく、女たちも、座に消えがちで、君子の小酌にならざ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
会津北越巡り、伊豆半島散策、それから伊那、木曾谷、飛騨、富山など、おりあるごとに
清遊濁遊をかね歩いておりましたが、紀行文の方は、帰京後いつも約束をたがえ、頬かむ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
「じゃあ、待っているよ。」 「行くよ、すぐ。」 * ツンドラ地帯
清遊のことはまた筆を改めて精細を尽したい。ここではベェリヴェヤワ一家の事を主題と....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
新しい浅草」の精神である…… 最後までふみとどまった「大盛館」の江川の玉乗、「
清遊館」の浪花踊り、「野見」の撃剣……それらもついにすがたを消したあとはみたり聞....