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清長
「清長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
清長の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
ったるい甘味のみが「甘口」な人間の特徴として残るのである。国貞《くにさだ》の女が
清長《きよなが》や歌麿《うたまろ》から生れたのはこういう径路《けいろ》を取ってい....
「浮世絵の曲線」より 著者:寺田寅彦
どの絵に往々故意に手指を隠しているような構図のあるのを私は全く偶然とは思わない。
清長などもこの点に対するかなり明白な自覚をもっていたように思われる。このアペンデ....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
に服装が同一であるために個人の個性がかえって最も顕著に示揚されるようにも見える。
清長《きよなが》型、国貞《くにさだ》型、ガルボ型、ディートリヒ型、入江《いりえ》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で、その浮世絵の美人も品々だが、いずれあやめという時は……左様、まずまあ鳥居派で
清長、それから北川派では歌麿。
清長にはしっかりしたところがある。歌麿は少しだ....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
の祖母を想像してみました。すると、私の眼の前の老女の姿は、忽ちに消えてしまって、
清長の美人画から抜け出して来たような、水もたるるような妖艶な、町女房の姿が頭の中....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
板画に止《とど》まり、肉筆の制作は湖龍斎《こりゅうさい》、春章《しゅんしょう》、
清長《きよなが》、北斎らの或る作品を除くの外《ほか》、多く賞讃するに足るものなき....