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「渇水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

渇水の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
屋根の柱に結わえてある。汲み上げた水が恐ろしく泥臭いのも尤、錨を下ろして見たら、渇水の折からでもあろうが、水深が一尺とはなかった。 移転の翌日、信者仲間の人達....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でござんしてな」 「車がこわれたのかい」 「そうじゃございません」 「当時流行の渇水というやつかな」 「なぁーにごらんの通り一本杵《いっぽんぎね》を落すだけの水....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
を気持よくききながら早寝です、もうすぐ寝ます。 そう云えばこの頃は水道がひどい渇水で、午後四時ごろ全く出ませんでした(きょう)。こんなおとなしい雨では、村山の....
水垢を凝視す」より 著者:佐藤垢石
雨のため、川の水は極めて多い季節である。その頃、岸に近いところの石をなめた跡は、渇水期になると岡へ上ってしまう。だから、暑中になると岡石に鮎のなめ跡を発見するも....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
マヒは、記憶も新しいから、たれも忘れていまいが、この旅行前後の、二十六年十月中の渇水停電も、ひどかったものである。 出発前から、旅行中も、全然、雨なしだった。....