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「済民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

済民の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
。其詩や辞を行る自在にして、意を立つる荘重、孝孺に期するに大成を以てし、必ず経世済民の真儒とならんことを欲す。章末に句有り、曰く、 生は乃ち 周の容刀。 生は乃....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
のである。 その後ちこの名称が久しく行われておったが、「経済」という語は、経国済民から出ておって、太宰春台の「経済録」などが適当の用法であることは勿論であるか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ある。直接には病人の脈こそ取らないが、この薬草を整理することに於て、間接には救世済民の業にたずさわっているのである、徒手遊食しているのではない、尸位素餐《しいそ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
これらのものが会見して、語り出す日になると談論風発です。天下国家のことから、経世済民のことから、人物|汝南《じょなん》のことから、尊王討幕のことから、攘夷清掃の....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
映画「愛国魂」五巻。「打倒日本主義」の貼紙。孫|中山先生の肖像。土人の水上生活。済民学校。適南学校。トモエ自動車商会。鍼灸揉療治所。御料理仕出し「みさを」。万興....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
の智者と称し、安房の国の旋陀羅の子、聖日蓮は迫害を覚悟で、世の荒波へ飛び出して、済民の法を説いたではないか。現代第一の智者と云えば、この俺の他にはない。つまり俺....
三国志」より 著者:吉川英治
左将軍、予州の牧、劉玄徳というもの。――孔明先生を訪うわけは、乱世の現状を治め、済民の道を問わんがためです」 「えっ、では新野のご城主ではありませんか」 「そう....
私本太平記」より 著者:吉川英治
時が、障子のツギ貼りをしたり味噌をなめて、みずからの生活を節し、士風をいましめ、済民や水治の善政に心していた時代にくらべれば、あまりに隔世の感がある。――だが、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
えにみな君側の讒争や臣らの悪しき輔佐のためか。とまれこれからは、み心大きく、治世済民をひたすらに、君にも御安堵あらせられますように」 「……。尊氏」 「はっ」 ....