渋っ面[語句情報] » 渋っ面

「渋っ面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

渋っ面の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
さい事だ。会えないと云って断わって了え」 こう云ったものの立ち上った。 「あの渋っ面の成瀬奴に、ひとつ眠剤を喫ませてやろう」 手頼りない足どりで部屋を出た。....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
青を睨みつけて、じっくりとお考えなすってはどうです」 庄兵衛は、腹立ちまぎれの渋っ面で、腕を引っ組んで考えこんでいたが、やがて、膝を打って躍りあがり、 「うむ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
で話し合いながら、笑っていた。 顎十郎が入って来たのを見ると、庄兵衛は日ごろの渋っ面をひきほごして、 「やア、風来坊が舞いこんできた。……これ、阿古十郎、貴様....