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渋好み
「渋好み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渋好みの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くと、ひと足先に伝六を駕籠で送り出しておきながら、右門は結城袷《ゆうきあわせ》の
渋好みづくりに、細身の蝋色鞘《ろいろざや》をおとし差しにして、ゆうぜんと本石町へ....
「押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
っていないのは襟《えり》だけですが、父のように黒とか黄とかいうような凝《こ》った
渋好みのものは僕みたいに未熟な者には迚《とて》も使えませんから、もっとほかの古代....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
帳場をうしろに従えて、漁場主である旦那が出て来て座につくとみんなはしーんとした。
渋好みの和服姿で、赤ら顔の、どっしりした感じの旦那を人々はまぶしそうに見あげるの....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
。今夜規矩男は上質の薩摩絣の羽織と着物を対に着ていた。柄が二十二の規矩男にしては
渋好みで、それを襯衣も着ずにきちんと襟元を引締めて着ている恰好は、西洋の美青年が....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ある。 こと旅館に関する限り、東京と大阪はアベコベのようだ。江戸ッ子は保守的で
渋好みであるが、そういう土地で幅をきかせそうな京家が、進歩的で、新しいもの、豪壮....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
トラピスト修道院の修学旅行みたいじゃないか、それに洋服の好みも黒やグレーでまるで
渋好みじゃないか、一体これは、びっくりするなアー」 と、まるで約束がちがうよう....