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渋峠
「渋峠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渋峠の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
季節、つまり今年のゆく春のころである。賢彌は、村の青年たち数人と共に草津温泉から
渋峠を越えて、信州の熊の湯へ旅行を志した。賢彌は、十九歳になっている。 草津温....
「熊狩名人」より 著者:佐藤垢石
、上州と越後と信州の三国が境する白砂山からはじまり、西へ大高山、赤石山、横手山、
渋峠、万座山、猫岳、四阿山、六里ヶ原などの深い渓谷と密林と懸崖であって、その健脚....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
が、科学者でない私達に、そんなことがわかろう筈がなかった。しかし案内の話によると
渋峠から東南によったところ、ものの貝池の北に寄った方面に積もった火山灰には夥しい....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
人もあったろう、湯屋の三助を志す人もあったであろう。 三国連山から西に続いて、
渋峠の山と草津の白根火山が聳えているのであるけれど、白根山も
渋峠も、榛名山の背後....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
しみのあるものである。 たとえば、手近の例が上越国境即ち白根火山の北方、信濃の
渋峠を地点として東方へ走り岩代、上野、下野の三国境付近の尾瀬沼の東でつきる山脈の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
稽とはいいきれない。岩松吉致たち七人が、すべて白衣の行者姿で、三国越え、清水峠、
渋峠などから手分けして、一時に諸方の在所在所へ触れたとすれば、おそらく同一人の所....