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「減損〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

減損の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
文学普及か否かは別に記するが、仮りに促進であり普及であるにしても、一方に此尊重心減損、崇敬心潰滅の害を与えつつありては、図書本来の使命たる教化も育成もダイナシで....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
のなくば何の幸福かあらん」と言ったごとく、偉大なるものは愛することによって自己を減損せずしてかえって自己を完成するのであろう。ニイチェが「与うるの徳」を説き、ま....
ふざけた読書」より 著者:豊島与志雄
、よほど堅固な製本のものでなければそれに堪えない。また物によっては、それは興味を減損することもある。 更に、某氏の言がある。「僕は縁を裁たない書物なら、一度に....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
束縛されたるローマはシーザーの価値を減じ、破壊されたるエルサレムはチツスの価値を減損する。暴君自身もやがて暴虐を被る。おのれの姿を止むる暗黒を後に残してゆくこと....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
る上にバターもおおかたは無くなり、玉子はおよそ五分の一以下に減ずるのだから、この減損は当り前なのであった。しかし職人ばかりでない、人情の弱点として、自分の働きの....
バットクラス」より 著者:岡本かの子
師が、 「これほどの由緒ある建築にあまり手をつける事は賛成出来ない。骨董的価格を減損するというものだ。自然保険料を値上げしなければならない」 と彼女の夫に忠告....