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減水
「減水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
減水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四十年前」より 著者:内田魯庵
であった。結局失態百出よりは滑稽百出の喜劇に終った。が、糞泥汚物を押流す大汎濫は
減水する時に必ず他日の養分になる泥沙を残留するようにこの馬鹿々々しい滑稽欧化の大....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
の沢を行くことが出来なくなって、他に別路がある訳でもないから、野営地に滞在して、
減水を待たなければならない、白沢を溯ることが一時間で平岳沢の出合に達する、ここか....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
れは皆地名に準じてそういう名を命けたものである。そのブラマプトラ川ももはや非常に
減水して居りましたから渡るに造作はない。例のごとくヤクに乗って渡して貰いました。....
「三国志」より 著者:吉川英治
の首を前へのばすや否や、戛然、剣は彼の頸を断った。 雨はやんでも、洪水は容易に
減水を示さなかった。※徳が奮戦した岬には、その後、一基の墳墓が建てられた。彼の忠....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が、なんと?」 「旅途の困難さは、我より公儀へ報じおくゆえ、高氏どのには、多摩の
減水を見た上にて、ゆるりと、お渡りあるがよろしからん、と」 「はははは。それが新....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
こう、さしつかえないが、水位はゲッソリ減って、標示計によると、大正何年以来という
減水度である。常には見せない、長汀幾キロが、干潟を陽の目にあらわし、こうお腹が減....
「蝦蟇を食べた話」より 著者:北大路魯山人
斜面に横穴を掘って、その奥に冬眠しているということであったが、みると、なるほど、
減水した水面と池の縁とのちょうど中間のところに点々と穴がある。 確か中国の『随....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
の華が真黄色な素麺を流したように沈澱している。立ち留ると草鞋まで熱くなって来る。
減水の折は餓鬼谷の出合から右岸に移り、河伝いに此処まで辿り得るとのことである。右....