減食[語句情報] » 減食

「減食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

減食の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
獄中記」より 著者:大杉栄
の上にまた夜業を二、三時間やらされる。初めの一日でうんざりしてしまった。 三度減食を食う 三日目か四日目のことだ。毎日のこの仕事に疲れ果てて、少しでも仕事の....
続獄中記」より 著者:大杉栄
に見て貰える。それでなきゃ、うんとあばれるんだ。あばれてあばれてあばれ抜くんだ。減食の二度や三度や、暗室の二度や三度は、覚悟の上で、うんとあばれるんだ。そうすれ....
獄中生活」より 著者:堺利彦
て出るのがあるとのこと。 囚人が反則をすればすぐに懲罰に附される。懲罰の第一は減食である。減食といえば食物の量を三分の一ぐらいに減じられて、数日の間、チャント....
火星探険」より 著者:海野十三
いっぱいいっぱいの程度である。だから火星へ直行する場合は、これから当分のうち少し減食しなければならないと思う」 「火星へ行きましょう」 「賛成、ここまで来たんだ....
月世界探険記」より 著者:海野十三
長さん、食料品がすこし心細くなったよ。直ぐ引返すとしても、帰りの路は半分ぐらいに減食しないじゃ駄目だ。ことに水が足りやしない。なにしろ一つの水槽の中に、記者の佐....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
彼は獄中では、ほとんど暴れとおしたということでした。その刑期の最後の日まで彼は「減食」の罰を受けていたのだそうです。しかもその罰は彼がもう三日いなければ、おしま....
食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
、絶えず日々の食糧に苦心を払い、殊に最近三カ月以来は米価の可速度的な暴騰につれて減食の苦痛を続け、最後に一升五十銭を越すという絶体絶命の窮境に追い詰められ、饑餓....
婦人指導者への抗議」より 著者:与謝野晶子
縦と不仁非道とを許容して置いて、私たち無産階級の弱い者ばかりを、節倹や、過労や、減食や、粗食に由って機械と動物との位地にまで追い詰め、追い詰め、低下させようと努....
獄中消息」より 著者:大杉栄
六百目に下り、さらにこんどは十二貫七百目に落ちた。もっともこの最後のには、二日の減食で二百目、四日の減食で六百目というような念入りの減り方もあったけれど、それは....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
不成績である。また休暇なき工場に養われた工女は、もし怠って役員から発見されれば、減食あるいは打擲の罰を加えられるので、自然気が強くすなわち気が張っており、よほど....
だいこん」より 著者:久生十蘭
らせみたいなことをいった。 「パリにいらっしゃる日本の女の方たちは、アメリカ風の減食法《ダイエト》をおやりになって、一日じゅう婦人室《ブウドアール》からお動きに....