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渡し守
「渡し守〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渡し守の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
として上演するわけには行きません。世界をかえて足利時代の芝居にしてあるのですが、
渡し守甚兵衛と幻長吉が彦三郎、宗吾が小団次、宗吾の女房おみねが菊次郎、いずれも嵌....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
のは向う側から歩いて三日の旅、やれやれと腰をのばすところがこのサッポロ――二人の
渡し守りと、数戸の土人の家があったに過ぎない。
そこへ、でんと腰を据えたのがご....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、手に入《い》ったものです。 そうして、まもなくすました面《かお》を、日野の
渡し守の小屋の中へ突き出して、 「お爺《とっ》さん」 「はい、はい」 道中師で....
「渡舟場」より 著者:豊島与志雄
めに酒を飲み初めました。岩田元彦に中村佳吉、川原一家と懇意にしていた村の者二人、
渡し守の重兵衛爺さん、それだけの人数で、八重子が煮物の皿を運び、加代子が酌をして....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
から半里ほど距てた、樹木の茂った箇所であり、人家などはほとんどなく、ただ川の岸に
渡し守の小屋が、一軒立っているばかりであり、そこを渡って向こう岸へ行き、そこから....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
未だ枯れもやらず、いやに鬱陶しく陰気なので有った。 此所の渡しというのは、別に
渡し守がいるのではなく、船だけ備えて有るばかりで、世に云う手繰り渡しに成っている....
「雪女」より 著者:小泉八雲
ない。 茂作と巳之吉はある大層寒い晩、帰り途で大吹雪に遇った。渡し場に着いた、
渡し守は船を河の向う側に残したままで、帰った事が分った。泳がれるような日ではなか....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
た。袋中和尚の「泥※の道」には、いわゆるエタも非人も、獣医すなわち伯楽も、関守、
渡し守、弦差すなわち犬神人などの徒をも、みな一緒にして三家者と云っているのである....