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「渡り奉公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

渡り奉公の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
ので、いずれそのうちにいい折りを見てもう一度詫びを入れてやろう。これが一季半季の渡り奉公というではなし、児飼いから馴染みの深い奉公人である。一旦は腹立ちまぎれに....
両国の秋」より 著者:岡本綺堂
ちでもまず歴々の分に数えられているので、用人や給人はすべて譜代《ふだい》である。渡り奉公の中小姓などが並大抵のことでその後釜に据われる訳のものではない。林之助も....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。 「河童野郎。八丁堀へでも、葛西《かさい》の源兵衛堀へでも勝手に行け。おれ達は渡り奉公の人間だ。万一|事《こと》が露《ば》れたところで、あとは野となれ、屋敷を....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。 どこの田舎の老い武士。――一応はそうとしか見えない手織木綿のごついのした渡り奉公人とはちがって、子飼からの躾がみえる。 「――見たか。織田信長公のお墓、....