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「渡天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

渡天の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
《いずく》にかあるべき。真に迂儒《うじゅ》が後世に井田《せいでん》を復せんとし、渡天の律僧がインドより支那に帰りて雪中裸かで水で肛門を浄むるに等しき愚説なり。神....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《じょうがん》三年奏聞を経《へ》唐に渡りここには明師なしとて天竺に渡る、唐土の帝渡天の志を感じて多くの宝を与えたまいけるに、その由なしとて皆々返しまいらせて道の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
地で仏法大繁盛の趣を書せど猴の事を少しも記さず。それより二百余年|後《おく》れて渡天した唐の玄奘《げんじょう》の『西域記』にはマツラを秣莵羅とし、その都の周《め....
十二支考」より 著者:南方熊楠
婿となって三十人前の食物を平らげたり、三年間妻を密室に閉じ籠めて行ない続けたり、渡天の途中しばしば女事で失敗したり、殊にはこの書の末段に、仏勅して汝懶惰にして色....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あに、あなた、わたくしの心得違いは心得ちがいに相違ございませんけれども、玄奘三蔵渡天《げんじょうさんぞうとてん》の苦しみに比ぶれば、これは日本国のうちの、僅かに....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
弁信、お前は口ほどにもない意気地なしだな、さきほど玄奘三蔵《げんじょうさんぞう》渡天の苦しみがどうの、なあに、同じ日本の国の信濃の国内がどうのと広言を吐いたそれ....