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「渡来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

渡来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
》の庭へ集まったそうである。しかしそう云う微妙音《びみょうおん》はアメリカ文明の渡来と共に、永久に穢土《えど》をあとにしてしまった。今も四人の所化《しょけ》は勿....
報恩記」より 著者:芥川竜之介
でにない盗みの仕方、――それも日本《にっぽん》と云う未開の土地は、十字架や鉄砲の渡来と同様、やはり西洋に教わったのです。 わたしは一ときとたたない内に、北条屋....
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
心をとらえたものは千鳥城の天主閣であった。天主閣はその名の示すがごとく、天主教の渡来とともに、はるばる南蛮から輸入された西洋築城術の産物であるが、自分たちの祖先....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
」は、ほとんどあらゆる基督《キリスト》教国に、姿を現した。それなら、彼は日本にも渡来した事がありはしないか。現代の日本は暫く措《お》いても、十四世紀の後半におい....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
明、並びにこれと一緒に、世界創造伝説の原始的要素が、外国、多分東洋から海を越えて渡来したものであることには疑いない。しかしいかなる創造伝説でも自然に対する見方の....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
すから、この一語は非常な力を持っていると信じます。 また日蓮聖人は、インドから渡来して来た日本の仏法はインドに帰って行き、永く末法の闇を照らすべきものだと予言....
深夜の市長」より 著者:海野十三
々とした胡蝶のようになり、そこに据えられてある一脚の腰かけの上に腰を下して、泰西渡来の鮮やかな花の色と仄かに漂っている香りとに酔っていたが、わが魂はそぞろにとお....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
日本の文明の起源に興味を持つものは皆知ってる筈である。葡萄牙のピントー以来日本に渡来した外人は数限りも無いが、真に学者として恥かしからぬ造詣を蓄えて、学術研究の....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
するが、この中には、地球にない元素が四つも交っているので、もしルナ・アミーバーが渡来したときには、面白い研究材料が出来ることであろう、云々」 ルナ・アミーバー....
異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
スープは冬の夜など夜更しして少し空服を感じた時食べると一等いい。 日本に始めて渡来した西洋料理がポークカツレツ――通称トンカツであったかどうかは知らないが、西....
梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
喝采して悦んだという事が或る本に書いてあった。 七 印地打が朝鮮渡来の風習だという事は前に言ったが、同じ節句の柏餅も、やはり支那かもしくは印度あ....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
さて当時の外国人は日本国をいかに見たるやというに、そもそも彼の米国の使節ペルリが渡来して開国を促したる最初の目的は、単に薪水食料を求むるの便宜を得んとするに過ぎ....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
書に、諸葛亮の卒時、赤き彗星ありという。わが朝においては、欽明天皇のとき、仏教が渡来して疫病が流行し、くだって敏達天皇の朝に至って、また疫病流行し、嘉永年間、米....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
らしもの好きで、維新後には洋画を学んで水彩は本より油画までも描いた。明治の初年に渡来した英国人の画家ワグマンとも深く交わった。特にワグマンについて真面目に伝習し....
帯の巾が広すぎる」より 著者:上村松園
只今では帯といっておりますが、慶長時代では巻物と申しておったようでございます。絹羽二重は二つ割りにして、又支那から渡来いたしました繻珍だの緞子などと申しますものは、三つ割りに致して用いておりまし....