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渡渉
「渡渉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渡渉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
の鳥に投影してしばらくそれを客観する、そこに始めて俳諧が生まれるのである。旅には
渡渉する川が横たわり、住には小獣の迫害がある。そうして梨《なし》を作り、墨絵をか....
「三国志」より 著者:吉川英治
だった。不覚不覚、退路を敵に断たれている。徐晃は急に引っ返し、全軍へ向って、 「
渡渉退却!」と喚いたが、そのとき河原の草や木は、ことごとく蜀の兵と化し、まっ先に....
「三国志」より 著者:吉川英治
下流へ向った。 流沙口へ来て見ると、案外、河底は浅く、船筏も要らない程度なので
渡渉した。ところが、河流の半ばまでゆくと馬も人もたちまち溺れ流された。馬岱は驚い....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
大垣、垂井の間をほとんど四日たらずで行軍しており、あげくに墨股では、むりな雨中|
渡渉までおこなっている。 だが、関ヶ原を見つつ、野上ノ宿までくると、 「ただ事....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
方から、淀、山崎にわたる敵を同時に打つ申しあわせであったのだ。で、いつでも桂川を
渡渉する陣容は成っていた。 ところが、宮方の赤松勢は、はやくもこれを知っていた....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
いってよい。 「歴史地理」の第四巻(明治三十五年号)に大森金五郎博士の“稲村ヶ崎
渡渉記”が三回にわたって載っている。 これはずいぶん参考になった。大森博士は義....