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渡辺
「渡辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渡辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
》の下に並んだ見本は徳川家康《とくがわいえやす》、二宮尊徳《にのみやそんとく》、
渡辺崋山《わたなべかざん》、近藤勇《こんどういさみ》、近松門左衛門《ちかまつもん....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
ある。不安はそれを中心にして、容易に念頭を離れない。そこへ折よく久しぶりで、崋山
渡辺登《かざんわたなべのぼる》が尋ねて来た。袴羽織《はかまはおり》に紫の風呂敷包....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
る前に、己はまだ一通り、嫌《いや》でもこう云ういきさつを思い出す必要がある。――
渡辺の橋の供養の時、三年ぶりで偶然袈裟にめぐり遇った己は、それからおよそ半年ばか....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
だ半町とは踏み出さないうちに、暗い木の蔭から一人の大きい男が衝《つ》と出て来て、
渡辺の綱のように彼女の腕をしっかりと掴んだ。 「あれ」 振り放そうともがいても....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、 「御贔屓の民子ちゃんが、大江山に捕まえられていますから、助出しに行くんだわ。
渡辺の綱次なのよ。」 「道理こそ、鎖帷子の扮装だ。」 「錣のように、根が出過ぎて....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
でもございましょうが、明治初年の書画骨董ときたらほんとうの捨て売りで、菊池容斎や
渡辺崋山の名画が一円五十銭か二円ぐらいで古道具屋の店ざらしになっている時節でした....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
その後千葉で、初めて、そういう男に実際にぶつかった。今でもその名を覚えているが、
渡辺何とかいう、僕と同じ罪名の官吏抗拒で最高限の四年喰っている男だった。 この....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
、案内の永田小十郎がきたので、万事相談の上明朝出発と定め、小十の外に寺島政太郎、
渡辺虎十の二人がきてくれることになった。 三月二十二日。今日もまた暖か過ぎる好....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
れ。この手紙は伯父および伸には見せていい。また、必要があるなら母にも見せていい。
渡辺弁護士には両方とも見せてくれ。 万一これで話がまとまらぬなら致し方がない。....
「池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
中屋敷下屋敷へも遍く聞え渡ったので、血気の若侍共は我れその変化の正体を見届けて、
渡辺綱、阪田公時にも優る武名を轟かさんと、いずれも腕を扼って上屋敷へ詰かけ、代る....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
つめて、片手なぐりに斬って廻っていたものらしい。 「いや、なんにしてもお手柄だ。
渡辺綱が鬼の腕を斬ったようなものだ。」 今夜の大将ともいうべき伊丹弥次兵衛は褒....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
家の型に適らず、戯作者仲間の空気とも、容れなかったからであろう。馬琴が蒲生君平や
渡辺|崋山と交際したのはそれほど深い親密な関係ではなかったろうが、町家の作者仲間....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
てあることで、あるところに大勢の人があつまっている時に、ます穂の芒の議論が出た。
渡辺の聖がこの事をよく知っていると或る人が語ると、その席に居合わせた登蓮法師が俄....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
を問わんとするに、そばより「この人は木村なりや」と問いて応答なきときは、さらに「
渡辺なりや、河村なりや」なおその答えなし。「中村なりや」と問うに至って、ついに一....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
専門学校に籍を置いた事がある。坪内君、大阪朝日の土屋君、独逸のドクトルになってる
渡辺龍聖君なぞと同時代だった。尤も拠ろない理由で籍を置いたので、専門学校の科程を....