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渣滓
「渣滓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
渣滓の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鰊漁場」より 著者:島木健作
一冊を後生大事にふところにいだいての闇の津軽海峡を渡った五年前の興奮が、今は苦い
渣滓となって心の隅にこびりついているのを感ぜずにはいられなかった。 「おめえたち....
「伸子」より 著者:宮本百合子
うば》の音が、伸子の寝ている枕に響いて来た。 伸子は、だんだん自分の心に切ない
渣滓《おり》が溜って来るのを感じた。彼女は毎日絶え間なく飢えていた。それらは、誇....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
と走り※って、新しい方向に流れ出してゆく葡萄酒の小さな流れを遮り止める者もいた。
渣滓の滲み込んでいるじくじくした樽の破片にかじりついて、酒で朽ちたじめじめした木....