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温水
「温水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
温水の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「永日小品」より 著者:夏目漱石
いる。水道は凍《こお》り着《つ》いて、栓《せん》が利《き》かない。ようやくの事で
温水摩擦《おんすいまさつ》を済まして、茶の間で紅茶を茶碗《ちゃわん》に移している....
「脳波操縦士」より 著者:蘭郁二郎
ならんのは、ネクタイを結ぶこと位であろう。顔を洗うのでさえ、洗面台に顔を出せば定
温水が噴出して来て、具合よく洗い流してくれるというのだから――。 「どうも、まる....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ぜ乾きが早いかといえば、すぐその傍をスチームの管が通っているからで、従って、昨夜
温水供給が休止した時間と、今朝また通り始めた時間を調べると、その状況に於ける印刻....
「二十六夜」より 著者:宮沢賢治
啄《ついば》む。螺蛤|軟泥《なんでい》中にあり、心|柔※《にゅうなん》にして、唯
温水を憶《おも》う。時に俄《にわか》に身、空中にあり、或は直ちに身を破る、悶乱《....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
の七種を加えて周の八珍と称しているが、その料理法について木下謙次郎は、まず熊掌を
温水でよく洗い、次に熱湯で湯がいて表皮を剥ぎ、これを流水にさらすこと三昼夜。かく....
「三国志」より 著者:吉川英治
をゆるした。 艶めかしい美姫と愛くるしい女童が、董卓にかしずいて、玉盤に洗顔の
温水をたたえて捧げていたが、秘書の李儒がはいって来たのを見ると、目礼して、遠い化....