»
港
「港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
港の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
阿媽
港甚内《あまかわじんない》の話
わたしは甚内《じんない》と云うものです。苗字....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ら、ぼんやり追憶に耽っていた。羅馬《ロオマ》の大本山《だいほんざん》、リスポアの
港、羅面琴《ラベイカ》の音《ね》、巴旦杏《はたんきょう》の味、「御主《おんあるじ....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
の母親が十《とお》か十一の秋だったそうです。年代にすると、黒船が浦賀《うらが》の
港を擾《さわ》がせた嘉永《かえい》の末年にでも当りますか――その母親の弟になる、....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
一体どこへお出《い》でになる御心算《おつもり》か知りませんが、この船がゾイリアの
港へ寄
港するのは、余程前からの慣例ですぜ。」
僕は当惑《とうわく》した。考えて....
「少年」より 著者:芥川竜之介
のまにか彼を見離してしまった。今日《こんにち》の彼は戦《いくさ》ごっこの中に旅順
港《りょじゅんこう》の激戦を見ないばかりではない、むしろ旅順
港の激戦の中にも戦ご....
「或る女」より 著者:有島武郎
め」「らしゃめん」というような言葉さえそのはしたない言葉の中には交じっていた。開
港場のがさつな卑しい調子は、すぐ葉子の神経にびりびりと感じて来た。
何しろ葉子....
「或る女」より 著者:有島武郎
の中にあざやかにならんでいた。その間に英国の国旗が一本まじってながめられるのも開
港場らしい風情《ふぜい》を添えていた。
遠く海のほうを見ると税関の桟橋に繋《も....
「星座」より 著者:有島武郎
さらおうとする雪の坂道を、つまさきに力を入れながらおせいはせっせと登っていった。
港の方からは潮騒のような鈍い音が流れてきた。その間に汽船の警笛が、耳の底に沁《し....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
でぱったり消息が途絶えてしまった。岩内から来たという人などに邂うと、私はよくその
港にこういう名前の青年はいないか、その人を知らないかなぞと尋ねてみたが、さらに手....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
1 鼠 一等戦闘艦××の横須賀軍
港へはいったのは六月にはいったばかりだった。軍
港を囲んだ山々はどれも皆雨のために....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
りました。 幾月かを過ごす中に、敵の監視もだんだん薄らぎましたので、私は三崎の
港から遠くもない、諸磯と申す漁村の方に出てまいりましたが、モーその頃の私には世の....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
してしまいました。 そのあくる朝、船はおとなりの王さまの国の、きらびやかな都の
港にはいっていきました。町のお寺の鐘が、いっせいに鳴りだしました。そこここのたか....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
いたいんだが、――」 日本人は一句一句、力を入れて言うのです。 「私の主人は香
港の日本領事だ。御嬢さんの名は妙子さんとおっしゃる。私は遠藤という書生だが――ど....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
横断したものだ。そこの東側の岸にくいこんでいる広い入江の奥に、小さな市場か田舎の
港といったような町があり、ある人たちはグリーンズバラと呼んでいるが、本来はタリー....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
うなものが或は消え或は現われて美しい現象を呈したのを見た。彼は好奇心の余り、小樽
港に碇泊している船について調べて見たが、一隻の軍艦もいないことを発見した。而して....