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港務
「港務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
港務の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
ずの場処へ行くんだと思った。今日の同勢は朝大連から来た田中君を入れて五人である。
港務部を這入《はい》るときに水兵がこの五人に礼をした。兵隊に礼をされたのは生れて....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
ぎ手は、一里余の暗黒の海上を、サンパン止《ど》め――暴風雨にて港内通船危険につき
港務課より一切の小舟通行を禁止する――の暴化《しけ》を冒して、船長を日本波止場ま....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を通してそこに望まれた。二か所の波止場、水先案内の職業、運上所で扱う税関と外交の
港務などは、全く新しい港のために現われて来たもので、ちょうど入港した一|艘の外国....
「安重根」より 著者:谷譲次
、日本人か。 女二 あ、そうそう。今日か明日、また日本の軍艦が入港るんですって。
港務部へ出てる、あたしの知ってる人がそ言ってたわ。 女一 あら、ほんと? 大変大....
「復活祭」より 著者:久生十蘭
袋《のどぶくろ》みたいにみえる。ごつい折襟の作業服を着て、赤と白の水先旗をたてた
港務部《ハアバア・セクション》のボイラーの舳《みよし》に立ち、頭から潮がえしを浴....
「火夫」より 著者:カフカフランツ
ルに三人の人が坐っていた。一人は青い船員の制服を着た高級船員であり、ほかの二人は
港務局の役人で、黒いアメリカの制服を着ていた。テーブルの上には、高く積み重ねられ....