游ぎ[語句情報] »
游ぎ
「游ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
游ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
笛吹川に飛び込んだ。あれよ/\と罵り騒ぐ内に、愚なる白、弱い白は、斜に洪水の川を
游ぎ越し、陸に飛び上って、ぶる/\ッと水ぶるいした。若者共は一斉に喝采の声をあげ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
先游ぐもの頸《くび》と脊のみ見え、後なるはその頷を前の鹿の尾の上に擡《もた》げて
游ぎ数十続く、遠望には大竜海を游ぐのごとく見ゆとある、今も熊野の漁夫海上に何故と....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り》惜しげに立ち去った。この場合、もし魅力これ恐怖といわば、壺中で四十分も自在に
游ぎ廻る間に、一疋くらいは壺から外へ逃げそうなものだ。しかるに阿片に酔わされた女....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
ようとした。魚は怒って山寺の老和尚のように、腹を大きく膨らませたかと思うと、急に
游ぎがむつかしくなって、水の上にひっくりかえって、癲癇持のように泡をふき出した。....
「暁光」より 著者:宮本百合子
私はわきでそう思って居る。 ルーテルの何代目の孫だとか云う男が、人々の間を
游ぎ廻ってしきりに何か説いて居る。 一代目よりは体もやせこけて、ピコピコした様....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ごとく走り廻っていました。水泳タンクでも魚猿(尾のない、水泳を好む猿)の真似して
游ぎ廻るのがありました。 氏自身も、馬の跳躍の模範を示されました。まず最初に馬....