渺漠[語句情報] » 渺漠

「渺漠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

渺漠の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
た――「イシカリ川、その源は遠く山間に発し、委蛇《いい》として西海に入る、沿岸は渺漠《びょうばく》たる大原野ありて四方便利の地たり、これを開かば一大国府となるべ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見えません。 ところどころに、竜安石を置いたような岩が点出しているだけで、平沙渺漠《へいさびょうばく》人煙を絶するような中を、清澄の茂太郎は、西に向ってまっし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
来、奇巌怪石というはおろか、ほとんど岩らしいものは見えないではありませんか、平沙渺漠《へいさびょうばく》として人煙を絶す、といった趣ですね」 「左様、小湊《こみ....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
した刹那、自分は覚えず恍惚として夢裡の人となった。元来神は、吾人の見る事の出来ぬ渺漠たるもの、果ては、広大無限、不可思議の宇宙を造り、その間には、日月星辰山川草....
西航日録」より 著者:井上円了
。余よって、左のごとき長編をつづる。 輪船一夜辞舎港、轟轟遥向太平洋、天外雲鎖渾渺漠、檣頭風掛自清涼、更無山影入吟望、時有月光窺客牀、喜此波上甚静穏、笑我閑中却....