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湖北
「湖北〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湖北の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
『続歌林良材集』に、菖蒲が蛇になる話あり。『方輿勝覧《ほうよしょうらん》』に、
湖北岳州府の池に棲んだ大蛇を呂巌《りょがん》が招くと出て剣に化けたといい、美女の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
上りました。
五十三
同じ胆吹山麓圏内の西南の麓、琵琶の
湖北の長浜の町は、今晩は甚《はなは》だ静かでありました。
宵に新月がちらと姿を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
てしまったが、波風の及ぶところはそこで止まるのではありません。 「先刻から、湖南
湖北の巷《ちまた》の風説に聞きますと、この沿岸の村々がことのほか物騒がしいそうで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》あらしめたもので、これが伊太夫の心持をも少なからず動揺させてしまいました。湖南
湖北を通じて、すさまじい百姓一揆勃発の気運が、今やハチ切れんばかりに胎動している....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
したんだぞ。とにかく、これは彼が大事を取って仕事をした方面なんだ。彼等は再三再四
湖北に行ってくれと乃公に頼んだが、乃公はそれでも承知しないくらいだ。誰がこんな小....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
にじっとしていられない質なんだろう。 第二囘はいつのことだか忘れたが、とにかく
湖北水災|義捐金を募集して譚叫天がまだ生きている時分だ。その募集の方法は、二|元....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
もそれが直ぐに判かるのではないか。 それでは木蘭とはどんなものか。それは中国の
湖北省西方からいわゆる蜀《しょく》の地の四川省にかけて生ずる常緑の大喬木(高さ五....
「上野」より 著者:永井荷風
凡二十一年間遊女屋の在ったことは今猶都人の話柄に上る所である。小西湖佳話に曰く「
湖北ノ地、忍ヶ岡ト向ヶ岡トハ東西相対ス。其間一帯ノ平坦ヲ成ス。中ニ花柳ノ一郭アリ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
浜縮緬」だとか「近江麻布」だとか「高島縮」だとかよく聞えた名であります。浜縮緬は
湖北の長浜を中心とし、麻布や蚊帳は湖東の各部落で出来、高島縮は湖西の今津地方の産....
「三国志」より 著者:吉川英治
陽城を墜した勢いで、 「さらに、与党を狩りつくせ」 と、朱雋の軍六万は、宛城(
湖北省・荊門県附近)へ迫って行った。そこには、黄巾の残党、孫仲・韓忠・趙弘の三賊....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、同意して、国中の兵力をあつめ、それぞれ防備の完璧を期していた。 湖南の水、
湖北の岸、揚子江の流域はようやく波さわがしい兆しをあらわした。 さて、ここに。....
「三国志」より 著者:吉川英治
「もう駄目だ」と、力を落して、わずかな残兵と共に、荊州へ落ちて行った。 荊州(
湖北省・江陵・揚子江流域)には一方の雄たる劉表がなお健在である。 劉※は始め、....
「三国志」より 著者:吉川英治
英傑を求めたなら、わが主君、曹操をおいてはほかにあろうとも思われません。あなたは
湖北に隠れなき烱眼洞察の士と聞いていますが、どう思われますか」 「然り。わたくし....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
が、 「あ……お見えのようで」 と、出迎えに立った。 湖水はまだ明るかった。
湖北の山々や、対岸の叡山、四明ヶ岳などは、もう夜の黒い相を纒っていたが、城の大廊....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
知ったのは、雑誌「民族と歴史」八巻三号に、近藤謙吉氏の小報告が出たときであった。
湖北某村とあるのみだが、春秋の二度、村社において行わるる家内安全五穀|豊饒を祈る....