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「湖月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

湖月の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
百物語」より 著者:森鴎外
したが、僕はこの芸者をきょう始て見たのではない。 この時より二年程前かと思う。湖月に宴会があって行って見ると、紅葉君はじめ、硯友社《けんゆうしゃ》の人達が、客....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
ろしき小湖に過ぎぬ。 湖畔の平地に三、四の草屋がある。中に水に臨んだ一|小廬を湖月亭という。求むる人には席を貸すのだ。三人は東金より買い来たれる菓子|果物など....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
夕方になってこんなに風がちっともなくては凌ぎ切れません。これから汐湯に這入って、湖月に寄って涼んで来ます。」 「そんならわたしも往くよ。」五百は遂に汐湯に入って....
大塚楠緒子」より 著者:長谷川時雨
人《ひとり》に、ほんの数えられるばかりに、和歌をまなぶというよりは、『万葉集』『湖月抄』の御講義を聴講にいっておりました。すくなくても十人、多いときは二、三十人....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
な、なにか御利益《ごりやく》があるかもしれねえ」 ぶつくさ言いながら、本箱から湖月抄を取り出して、ごろりと座敷へ寝ころぶ。本を読むのかと思ったらそうでなく、そ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
かったからです。お兄様が洋行をなさる時、女学校入学前の私に置土産として下すった『湖月抄』は、近年あまり使わなかったので、桐の本箱一つに工合よく納めてあったのを、....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
からひきつづいて『日本歌学全書』というものも出版せられるようになり、『源氏』の『湖月抄』もオオサカあたりの書林からか出たので、それらをつぎつぎに読んでいった。こ....
紫式部」より 著者:長谷川時雨
じんまげ》に結っていた十|幾歳《いくつ》かの、乏しいお小遣いで、親に内密で買った湖月抄の第二巻門石の巻の一綴りに、何やかや、竹柏園先生のお講義も書き入れてあるの....