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湖畔
「湖畔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湖畔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
る。御蛇が池といえば名は怖ろしいが、むしろ女小児の遊ぶにもよろしき小湖に過ぎぬ。
湖畔の平地に三、四の草屋がある。中に水に臨んだ一|小廬を湖月亭という。求むる人に....
「河口湖」より 著者:伊藤左千夫
景がどうしてもまぼろしのごとく感ずる。 予はふかくこの夢幻の感じに酔うて、河口
湖畔の舟津へいでた。舟津の家なみや人のゆききや、馬のゆくのも子どもの遊ぶのも、ま....
「人間灰」より 著者:海野十三
1 赤沢博士の経営する空気工場は海抜一千三百メートルの高原にある右足
湖畔に建っていた。この空気工場では、三年ほどの間に雇人がつぎつぎに六人も、奇怪な....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
助 ●第三景・嵐山|渡月橋 妙林 御門 秋子 ●第四景・琵琶
湖畔 薬売 鴨川 布助 ●第五景・山賊邸展望台 首領 鴨川 布助 ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ちにザブリと湖の中に潜ってしまって、姿は見えなくなったそうである。この話が拡ると
湖畔には大勢の見物人が寄ってきて、再び巨獣の現れるのを待ったそうだが、どうしたも....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
任教授は、復一を調法にして世間的関係の交渉には多く彼を差向けた。彼は幾つかのこの
湖畔の水産に関係ある家に試験所の用事で出入りをしているうち、その家々で二三人の年....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
代になっても、箱根の関守たちはどの程度の繁昌をこの夜に見出したであろうか。第一に
湖畔の居住者が少ない。遊覧客も少ない。今日では流燈の数およそ一千箇と称せられてい....
「火星兵団」より 著者:海野十三
かるい望遠鏡だった。そのうちに、新田先生は、異様なものを、望遠鏡の中にとらえた。
湖畔に起った怪事件を取調べるため、かねて千葉へ出張中だった大江山捜査課長は、一日....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
でも評判でございます。」――その上野の美術展覧会に入選した。 構図というのが、
湖畔の霜の鷭なのである。―― 「鷭は一生を通じての私のために恩人なんです。生命の....
「海亀」より 著者:岡本綺堂
は毎年おなじ郷里へ帰るのもおもしろくないので、親しい友人と二人づれで日光の中禅寺
湖畔でひと夏を送ることにした。美智子は僕よりもひと足さきに、忘れもしない七月の十....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
猟』なんです」 「それで、何か?」 「その中に斯う云う記述があるのです。――予の
湖畔に於ける狩猟中に、朝食のため土人の一人が未明|羚羊猟をせり。然るに、クラーレ....
「女侠伝」より 著者:岡本綺堂
い。しかしその前日の夜ふけに、彼が凄いほど美しい女と手をたずさえて、月の明かるい
湖畔をさまよっていたのを見た者がある。それはこの西湖の画舫の船頭で、十日ほど前に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
チューリヒは目下観光の客、四方より雲集し、旅館ほとんど空室なし。晩に至り納涼の客
湖畔を徘徊し、橋上の来往織るがごとし。 瑞渓窮処水成晩来霽、長空一碧是伊山。 (....
「反キリスト教運動」より 著者:小川未明
催す――換言すれば、経済的に資本主義者に寄食しているものだ。何処に彼のガラリヤの
湖畔を彷徨したいわゆる乞食哲学者の面影があるか。それどころか英米の資本主義国家の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
名なるロジの敵前渡河を強行、十五日ミラノに入城した。 五月末ミラノを発しガルダ
湖畔に進出、ボーリューを遠くチロール山中に撃退した。 当時の仏墺戦争は持久戦争....