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湖西
「湖西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湖西の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
喬生は女の素性が知りたかった。女は美しい顔に微かに疲労の色を見せていた。 「私は
湖西に住んでいる者でございます、もとは奉化の者で、父は州判でございましたが、その....
「黒髪」より 著者:近松秋江
路の果てに遠く太陽をまともに受けて淡蒼い朝靄の中に霞んで見える比良、比叡の山々が
湖西に空に連らなっているのも、もう身は京都に近づいていることが思われて、ひとりで....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
十七歳ぐらいの作と想像している。「ささなみ」(楽浪)は近江滋賀郡から高島郡にかけ
湖西一帯の地をひろく称した地名であるが、この頃には既に形式化せられている。 一....
「西航日録」より 著者:井上円了
のけぶるような中を行くのであった。) 七月一日、セントポール駅に宿して、 行尽
湖西幾駅亭、法爾城畔客車停、朝来暑気如三伏、雷声忽過天地青。 (湖の西に位置する....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
海のごとく広がり、わが身はそうした濃い緑のけぶるような中を行くのである。) 行尽
湖西幾駅亭、保羅城畔客車停、朝来暑気如、雷雨一過天地青。 (湖の西にあるいくつか....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
あります。浜縮緬は湖北の長浜を中心とし、麻布や蚊帳は湖東の各部落で出来、高島縮は
湖西の今津地方の産であります。これらのものは民衆の生活に深く入りました。 です....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
るとともに、月湖の西に女がいるかいないかを探りに往かした。喬生は老人の詞に従って
湖西へ往って女の家を探ったが何人も知った者がなかった。夕方になって湖の中に通じた....