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「湧水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

湧水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
なめとこ山の熊」より 著者:宮沢賢治
を横にまげて息をしながら半分くずれかかった去年の小屋を見つけた。小十郎がすぐ下に湧水《わきみず》のあったのを思い出して少し山を降りかけたら愕《おどろ》いたことは....
風野又三郎」より 著者:宮沢賢治
び》山の窪《くぼ》みや谷に添ってまわらなければなりませんでした。ところどころには湧水《わきみず》もあり、又みちの砂だってまっ白で平らでしたから耕一は今日も足駄《....
ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
。動物と植物とを殺すのをやめるためにまず水と食塩だけ呑《の》み給え。水はごくいい湧水《わきみず》にかぎる、それも新鮮な処《ところ》にかぎる、すこし置いたんじゃも....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
見まい。 「水をのみます。小県さん、私……息が切れる。」 と、すぐその榎の根の湧水に、きように褄を膝に挟んで、うつむけにもならず尋常に二の腕をあらわに挿入れた....
山上湖」より 著者:豊島与志雄
か、何々の浦とか、何々の島とか、そんなものにきまっている。彼方の対岸には、山水や湧水を湛えてる八十平方キロに近いこの広い湖水の水を、ただ一方の口から流出さしてる....
或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
編《あ》んだ俵《たわら》につめて中へつめた。あれは合理的《ごうりてき》だと思う。湧水《わきみず》がないので、あのつつみへ漬《つ》けた。氷《こおり》がまだどての陰....
利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
上し得るものでなかった。合流点と堰堤までの間には、南雲沢を頭として各所に細い自然湧水があるけれど、これは僅かに二、三百個に過ぎない。昔の水量に比べると、十分の一....
氷湖の公魚」より 著者:佐藤垢石
がやわらかい。茶を煎じて熟すに適う。なお底石が細かい火山の噴出物で四時外輪山から湧水を注ぎ込み、餌の藻蝦が豊富であるから他の不純物を口にしないので公魚の味が上等....