湯婆[語句情報] »
湯婆
「湯婆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湯婆の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
によると彼は服も改めずにすぐ其所《そこ》へ胡坐《あぐら》をかいた。 「こう始終|
湯婆《ゆたんぽ》ばかり入れていちゃ子供の健康に悪い。出してしまえ。第一いくつ入れ....
「リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
たけれども、僕は今度は服を脱して床のなかにもぐり込んだ。 そうすると床のなかに
湯婆が入れてあった。「おや
湯婆が這入っているぜ。……やっぱり山中は何か工合のいい....
「病中記」より 著者:寺田寅彦
いた。 柔らかい毛布にくるまって上には志んの持って来た着物をかけられ、脚部には
湯婆が温かくていい気持になってほとんど何も考えないでウトウトしていたが眠られはし....
「熊手と提灯」より 著者:正岡子規
りついて蒲団の上へ這い上った。燈炉《とうろ》を燃やして室は煖《あたた》めてある。
湯婆《たんぽ》も今取りかえたばかりだ。始めて生き返ったような心持になると直に提灯....
「初夢」より 著者:正岡子規
は》くんだが、非常に穿《は》き心地がいい。足の裏の冷や冷やする心持は、なまゆるい
湯婆《たんぽ》へ冷たい足の裏をおっつけて寒がっていた時とは大違いだ。殊に麻裏草履....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
如き、その流れを汲みます。雑器において信楽の仕事は甚だよく、その他土鍋、植木鉢、
湯婆など、ここの品には使いたいものが多々あります。 比良の山裏に朽木があります....