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湯風呂
「湯風呂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湯風呂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
なく夜の十一時頃に湯に行くことになった。その晩も冬至の柚湯で、仕舞湯に近い濁った
湯風呂の隅には、さんざん煮くたれた柚の白い実が腐った綿のように穢《きたな》らしく....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
此という女も、かつてこの二階にいたと云うことを、十幾年の後に知った。 その頃の
湯風呂には、旧式の石榴口と云うものがあって、夜などは湯煙が濛々として内は真っ暗。....
「山椒魚」より 著者:岡本綺堂
いるのだということを僕は初めて知った。木曾の水は清いところであるから、いい心持で
湯風呂にひたって、一日の汗を洗いながして上がって来ると、ひと間隔てた次の座敷でな....
「五色蟹」より 著者:岡本綺堂
時という頃だから、おそらく誰もはいっている気遣いはないと思って、僕は浴衣をぬいで
湯風呂の前へすたすたと歩いて行くと、大きい風呂のまん中に真っ白な女の首がぼんやり....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
此という女も、かつてこの二階にいたということを、十幾年の後に知った。 その頃の
湯風呂には、旧式の石榴口というものがあって、夜などは湯烟が濛々として内は真暗。加....