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湿る
「湿る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
湿るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
食った。妻は五六個食った。歯が痛い程冷たい。
座敷の縁は川になった。母屋の畳は
湿る程吹き込んだ。家内は奥の奥まで冷たい水気がほしいまゝにかけ廻わる。
「あゝ好....
「平馬と鶯」より 著者:林不忘
を突き合わして何事か真剣に談合している。 霧が濃くなったとみえて一同の肩が重く
湿る。近くの木で、ホウ、ホウと二声、梟《ふくろ》が啼いた。 濃霧の夜 「そ....
「鑢屑」より 著者:寺田寅彦
土の底深く浸み込むまでやることにしなければいけない。もし、ほんの表面の薄い層だけ
湿るようなやり方をしていると、芝の根がついつい欺されて甘やかされて、浅い上層だけ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
た。握り拳くらいあります。それもおいしいですけれど、本郷には大きな缶がないので、
湿るからといって、人数だけ買って帰りました。 大学の構内を通り抜けて、赤門を出....