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満天星
「満天星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
満天星の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
先の椿《つばき》の芽などを叔父に指して見せた。その庭には勢いよく新しい枝の延びた
満天星《どうだん》や、また枯々とはしていたが銀杏《いちょう》の樹なぞのあることが....
「家」より 著者:島崎藤村
番頭から小僧に至るまで、思い思いの場処に集った。達雄は、先祖の竹翁が植えたという
満天星の樹を後にして立った。 「女衆は前へ出るが可い」 と達雄に言われて、お種....
「家」より 著者:島崎藤村
家内中|揃って写真を撮ったことがある。それを三吉が姉に言って、達雄が立って写した
満天星の木の前へ行きながら、そこは正太が腰掛けたところ、ここは大番頭の嘉助が禿頭....
「三人の訪問者」より 著者:島崎藤村
居たのか。」 と「冬」が答えた。 「冬」は私にいろいろな樹木を指して見せた。あの
満天星を御覧、と言われて見ると旧い霜葉はもう疾くに落尽して了ったが、茶色を帯びた....
「西航日録」より 著者:井上円了
べての谷は静まりかえっている)等の句、もって誦すべし。夜に入りて月まさにくらし。
満天星近く懸かり、港内の灯光上下点々、あたかも蛍火を見るがごとき観あり。今夕、福....