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満悦
「満悦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
満悦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
《わかどしより》より直接|言上《ごんじょう》に及びければ、上様《うえさま》には御
満悦《ごまんえつ》に思召《おぼしめ》され、翌朝|卯《う》の刻《こく》御供揃《おと....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ることに気が付くであろう。 ラプラスが太陽系の安定に関する古典的著述を完成して
満悦の感に浸っていたときには、太陽は未来永劫不断にそれを巡る諸遊星に生命の光を注....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
共に相並んで横ったことであろうと思われます。彼は恐らく可憐な愛人と抱きあったまま
満悦の裡に瞑目したことでしょう。 その時、僕が掘りあてたのは、この半ば爆弾に溶....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
光も、今宵はいつもより明るさを増していたようです。兄夫婦はこの上ない上々機嫌で、
満悦の言葉を誰彼に浴びせかけていました。この陽気さに赤耀館の悪魔は今夜、どこかの....
「蠅」より 著者:海野十三
上に、羞らいを捨てて、妖しく躍りだした。大勢の会員たちが自然に発する気味のわるい
満悦の声が、ひどく耳ざわりだった。しかし間もなく、心臓をギュッと握られたときの駭....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
通ずる……ですな……ふム、確かにいい。実に、完全無欠だ!」 司法主任はすっかり
満悦の体で身を反らし、小鼻をうごめかしながら、おもむろに窓外を眺め遣った。 そ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
くるのが、ギンネコ号にわかった。 テイイ事務長などは、そのしらせを受けると、大
満悦であった。そしてギンネコ号を、そのほうへ最高速力で近づけるとともに、うしろに....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
、万歳!」 喝采の声と音とは、大広間を、地震のようにゆすぶった。 大総督は、
満悦のていであった。 彼は、常に似ず、誰彼の区別なく、しきりに愛嬌をふりまいて....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
恐るべき金博士を始末することが出来たかと、醤買石は、鼻の横に深い皺をつくって、大
満悦であった。 4 それから二時間ばかり経った。 食堂の隅の卓子に....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
あげていく。 異状なしとの無電報告が、二号艇からもやってきた。 左倉少佐は大
満悦に見うけられる。双眼鏡から目を放すと、室内へはいって来て、 「おい、通信長。....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
こちらは司令塔の中である。リット少将は一分も隙のない軍装に身をかため、すこぶる
満悦の面持であった。 「副官、すばらしいのう。飛行島は設計以上の出来ばえじゃ」 ....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
が傍に、供が続いて突立った忘八の紳士が、我がために髪を結って化粧したお澄の姿に、
満悦らしい鼻声を出した。が、気疾に頸からさきへ突込む目に、何と、閨の枕に小ざかも....
「雨」より 著者:織田作之助
お互いの妻の顔を想い泛べて、ずいぶん頼りない気持を顔に見せた。校長はお君の拍手に
満悦したようだった。 三七日の夜、親族会議が開かれた席上、四国の田舎から来た軽....
「米」より 著者:犬田卯
を包みから出し、「早速煮ておくかな――」としばらくぶりで匂いをかぐ海の魚に、もう
満悦の思いだった。勇が工場へ――叔父清吉の行っていた東京の電気会社へ出るときまっ....
「雨」より 著者:織田作之助
っと夫々の妻の顔を想い浮べて、何か頼り無い気持になるのだった。校長はお君の拍手に
満悦であった。 三七日の夜、親族会議がひらかれた席上、四国の高松から来た軽部の....