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満洲
「満洲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
満洲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
清《ほくしん》見聞録、長江《ちょうこう》十年、観光紀游、征塵録《せいじんろく》、
満洲、巴蜀《はしょく》、湖南《こなん》、漢口《かんこう》、支那風韻記《しなふうい....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
前なぞが遇《あ》って見ろ。たちまち喉笛《のどぶえ》へ噛みつかれるぜ。まず早い話が
満洲犬《まんしゅうけん》さ。」
お蓮はくすくす笑い出した。
「笑い事じゃないぜ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
雲《きららぐも》が吹かれていた。中佐はほっと息を吐《は》いた。
「春だね、いくら
満洲《まんしゅう》でも。」
「内地はもう袷《あわせ》を着ているだろう。」
中村....
「遊星植民説」より 著者:海野十三
て、博士。遊星植民説の生れた理由は?」 「とかく浮世は狭いもの――ソレじゃ」 「
満洲国があっても、狭いと仰有るの」 「人間の数が殖えて、この地球の上には載りきら....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、比律賓を攻略中であるが、従来の日清、日露、日独、或いは近く昭和六七年に勃発せる
満洲、上海事変に於ては、戦闘区域は外国内に限られ、吾が日本領土内には敵の一兵も侵....
「赤外線男」より 著者:海野十三
う中々面白い方法だ。赤外線だから、その被害者の眼に見えなかったので、仕方がない。
満洲の重要な橋梁の東|橋脚から西橋脚の方へ向け、この赤外線を通し、西の方に光電管....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
ら遠く離れるのが心細くなるよ」 老人は悦びのあとで、また両眼をうるませた。 「
満洲へゆくんだ。丁度幸い、今夜十一時に横浜を出る貨物船|清見丸というのがある。そ....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
という名前は、中国にもあるし、日本人にもある。それから朝鮮にもあるんだ。もちろん
満洲にもあることは、君も知っているだろう。ところで博士は、その中の、どこの人間だ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ない。ドイツもイタリヤも、イギリスも、アメリカも、ロシヤも、フランスも、それから
満洲も、中国も、大さわぎである。
足の下に踏みつけている地球が、こなごなにこわ....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
かり内の事を遣っているんだわね。 その兄さんというのが、何とか云う、朝鮮にも、
満洲とか、台湾にも出店のある、大な株式会社に、才子で勤めているんです。 その何....
「キド効果」より 著者:海野十三
あの事件――とは? それについて筆者は、次に短い紹介をして置きたいと思う。
満洲の、ずっと北の方の話である。 地図を開いてごらんになると判るが、東支鉄道が....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
下に学堂の提調に就任する事となった。 川島浪速の名は今では知らないものはない。
満洲朝滅亡後北京の舞台を去って帰朝し、近年浅間の山荘に雌伏して静かに形勢を観望し....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
人過ぎて、さしたる衝突もないのに僚友の引留むるを振払って帰朝してしまった。川島は
満洲朝の滅亡と共に雄図|蹉※し、近くは直隷軍の惨敗の結果が宣統帝の尊号|褫奪宮城....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
来、しばらく消息を断つていた長男の松太が、牡丹江にいるということが、やはり兵隊で
満洲に行つている部落の常次郎の手紙でこのごろ知れた。すると竹松は矢も楯もたまらず....
「『火星兵団』の作者の言葉」より 著者:海野十三
のです。しかも、これまでならば、旧日本とでも申しますか、日本内地と植民地とそして
満洲ぐらいを護っていればよかったのが、ここへ来まして、わが国の生命を安全に保つに....